介護に直面するとき

介護者が被介護者を殺める・・・。悲しいけれど最近、よく目にする記事です。

介護問題は以前から問題視されてはいますが簡単に解決できる課題ではありません。

医療が進歩し、人生100年時代と言われるほど人は長生きが出来るようになりました。でも、それは果たして幸せなことなのか疑問に思うことがあります。

以前、介護施設を運営する会社に勤めていたことがありますが、現場の看護士から聞いた話を今でも覚えています。『施設で様態が急変した高齢の入居者様を助けようと人工呼吸まで行い、何とか一命を取り留めてホッとしたのですが、ご家族から「助けてくれなくてよかったのに・・・。申し訳ないが、高齢の親を抱えて家族が疲弊している」』と。これを「何て酷い家族」という人もいるでしょう。でも、親の介護を経験してきた私にはその時のご家族の気持ちが痛いほど分かるのです。

最近、介護経験者の体験談をまとめた書籍を読んだのですが程度の差はあれ、同じような感情を抱きつつ日々取り組まれています。何より辛いことは「寝不足」。その状態が続くと介護鬱や慢性疲労など介護者の心身への負担が増え追い詰められていくのです。

まだ、仕事をしているのなら良いのです。確かに、介護と仕事の両立は時間的・体力的には厳しいのですが、外部との繋がりは絶対に必要なのです。仕事を辞めることで収入の減少はもちろん、介護に掛かりきりとなり、自分の自由な時間をもつことができなくなるなどの心のマイナスが大きいのです。

介護離職を避けるために

介護離職を避けるために使える制度があります。「介護休業の分割取得」「介護休業給付金」「介護休暇」「介護のための所定労働時間の短縮措置」「介護のための所定外労働の免除」。

国も介護離職者の増加に危機感を抱き制度を整え始め、介護離職を避けるための取組に力を入れ始めています。「使えるもの使う」そのためには先ず制度を知ることです。地域包括支援センターに相談をして制度を教えてもらうことも大切です。何より一人で抱え込まないことが大切なのです。

親族へ相談することも勿論必要なのですが、なかなか身内だとどうしても感情が入り、 いっそのこと他人のほうが割り切って相談できる利点もあります。

終わりの見えない介護。だからこそ、使える制度を最大限に利用してでも介護者の生活の安定を図る「仕事」を続けることが絶対に必要なのです。

生涯現役であるために

誰も避けることが出来ず、そして誰にでも訪れる老い。しかし考え方次第でグンと状況は 変わるのです。どうせ長生きするのなら健康で長生きしたい。その為には今のうちからお金だけではなく「健康貯金」も始めましょう。

生涯現役のためのポイント、3つの“キン”「金・筋・近」、「経済力・筋力・近くの友達」。

その通りですね。私も現役時代は働きながらお金を増やし可能な限り長く働き、スポーツジムで筋肉を蓄え、そして友達を大切しなきゃ・・・と友達に新年会のお誘いをLINEで せっせと送っています。

自分で創る賃貸での生活

何かと制約の多い賃貸住宅。そんな賃貸住宅の暮らしの中で、自分好みの壁紙に変えたり、棚を取り付けたり、キッチンを使い勝手の良いものに変えることができる自分の感性を活かして自分好みに変えられる賃貸物件が増えています。

一般的に賃貸住宅は入居時の現況受け入れとなっています。「収納スペースが足りない」「キッチンに食洗機を取り付けたい」などありますが、賃貸住宅は賃貸人による改築・改修が

基本的に禁止されており、また退去時の原状回復の問題も生じてくるため、不便さを感じながらもどうしても住む人が住宅に合わせているのが現状です。

そんな中、最近注目を浴びているのが改修可能なDIY型賃貸物件。

空き家活用を目的とした新しい賃貸契約スタイルで、築年数が古かったり、建て替えを前提としていたり、大家さんが修繕・改築に費用をかけたくないからと理由も様々ですが、入居者の費用負担で(中には大家さんが負担してくれるケースも!)、好みの内装に変更ができるのです。DIY可能な賃貸物件を検索できるサイトも出来ており、そんな手軽もあいまって人気が高まっています。改築可能な範囲は大家さんとの合意が条件となりますが、「躯体の内側なら自由に・・・」となることが多いようです。

自分好みにクロスを張り替え、必要に応じて棚を取り付けることもでき、また、照明や床材を変えるだけでも部屋の雰囲気もグッとグレードアップし、そして「人が家に合わせる」のではなく住まいを住む人のライフスタイルに合わせることが実現できるのです。

自分で考えて手を加えた住まいは想いいれも愛着もあり長期入居にもつながる為、結果的には大家さんも助かるといった、貸主・借主が幸せになれる素敵なシステムですね。

そこに住む人の個性を表現できる新しい住まいの形だと思います。

注意点!

借り手が自分好みに手を加えることは確かに便利で楽しいことなのですが、注意が必要なこともあります。その工事が建築基準法・消防法等に触れないことは勿論ですが、どんな工事をどこまでやって良いのかを大家さんと事前確認をしておく必要があります。例えば火災に関して言えば、建物・構造、その建物の所在地によっても異なりますが、火災の危険の高い箇所には難燃材料・不燃材料を使用しなければならないのですが、キッチン回りを可愛くしたいからといって燃えやすい素材で手を加えると火災の発生、ひいてはもしもの時に命に関わる原因となってしまいます。

手を加える前に専門家への相談を忘れずに!