長く生きていると様々なことが起こります。意図せず犯罪を犯してしまうこと、犯罪とまではいかなくても何かの弾みで間違いを犯してしまうこと。
また、それは自分だけではなく、自分の子供、兄弟姉妹、身内にも起こりうることです。それに対し最近のネットでの攻撃はどうでしょうか。
まるで楽しむかのように大勢で袋叩きのように責め、逃げ場を奪ってしまう。芸能人だけではなく、一般人の方もこの攻撃に合う世の中になってしまっています。
「もし、自分だったら、もし自分の子供だったら・・・」同じことが出来るでしょうか。
「許さなければ許してもらえない」
ある番組で就職支援で受刑者に立ち直るチャンスを与える活動をされている女性編集者の方の活動が取り上げられていました。
刑期を終えて出所した3人に1人が刑務所に戻ってしまう日本。仕事がない、身内から縁を切られて頼る人のいない孤独などの支援不足が大きな要因のようです。
そんな方たちに「立ち直るChanceを与えたい」と彼女は全国の企業を開拓し求人者とを繋ぐ活動をされています。受刑者専用の求人誌「Chance!」を発行し、その求人誌に
救われた多くの方がいらっしゃいます。そして活動が軌道に乗るまでの紆余曲折を経て進んでいく彼女の姿に、観ていて頭の下がる想いでした。
彼女自身も若いころに挫折を経験し、そして助けてもらったという気持ちが原動力となっているそうです。
「許さなければ許してもらえない」彼女はそう話していました。「もしかしたら自分を許して欲しいから私はやっているのかも知れません。」と。
人を許すことは人のためではなく、自分のためなのかも知れませんね。心に大きく響いた言葉です。
私自身も若いころは人の間違いが許せず責める側にいたような気がします。「どうしてこんな簡単なことを間違えるんだろう」。
でも自分の子供が大きくなり社会人として働くようになると、会社の若い社員が自分の子供と重なってしまうことがあります。
「うわぁ、うちの子供もこんなことやってんのかも・・・」と考えると早々叱る気も失せてしまいます。それが良いことなのか悪いことなのかは判断しかねますが・・・。
「再出発できる社会へ」
私も振り返ると多かれ少なかれ挫折を味わって来ました。「もうダメかも知れない」八方ふさがりで身動きが取れなくなったこともありますが、そんな時に
手を差し伸べてくれる人がいたことで救われて今の自分があると思います。
これからの自分の人生はこれまで助けてもらってきたことを、今度は「今、助けを必要としている人」に少しでも返していけるものでありたいと願います。
国、自治体には経済的困窮者への支援制度が多くあります。しかし、その制度を知る、または利用する術のない人も多くいます。ブログやセミナーなどを通じて
一つでもお伝え出来たらと思います。
そして、相手の気持ちに寄り添える、そんな気持ちを持てる人が一人でも多く社会に増えるともっとより良い社会になると信じています。