自分で創る賃貸での生活

何かと制約の多い賃貸住宅。そんな賃貸住宅の暮らしの中で、自分好みの壁紙に変えたり、棚を取り付けたり、キッチンを使い勝手の良いものに変えることができる自分の感性を活かして自分好みに変えられる賃貸物件が増えています。

一般的に賃貸住宅は入居時の現況受け入れとなっています。「収納スペースが足りない」「キッチンに食洗機を取り付けたい」などありますが、賃貸住宅は賃貸人による改築・改修が

基本的に禁止されており、また退去時の原状回復の問題も生じてくるため、不便さを感じながらもどうしても住む人が住宅に合わせているのが現状です。

そんな中、最近注目を浴びているのが改修可能なDIY型賃貸物件。

空き家活用を目的とした新しい賃貸契約スタイルで、築年数が古かったり、建て替えを前提としていたり、大家さんが修繕・改築に費用をかけたくないからと理由も様々ですが、入居者の費用負担で(中には大家さんが負担してくれるケースも!)、好みの内装に変更ができるのです。DIY可能な賃貸物件を検索できるサイトも出来ており、そんな手軽もあいまって人気が高まっています。改築可能な範囲は大家さんとの合意が条件となりますが、「躯体の内側なら自由に・・・」となることが多いようです。

自分好みにクロスを張り替え、必要に応じて棚を取り付けることもでき、また、照明や床材を変えるだけでも部屋の雰囲気もグッとグレードアップし、そして「人が家に合わせる」のではなく住まいを住む人のライフスタイルに合わせることが実現できるのです。

自分で考えて手を加えた住まいは想いいれも愛着もあり長期入居にもつながる為、結果的には大家さんも助かるといった、貸主・借主が幸せになれる素敵なシステムですね。

そこに住む人の個性を表現できる新しい住まいの形だと思います。

注意点!

借り手が自分好みに手を加えることは確かに便利で楽しいことなのですが、注意が必要なこともあります。その工事が建築基準法・消防法等に触れないことは勿論ですが、どんな工事をどこまでやって良いのかを大家さんと事前確認をしておく必要があります。例えば火災に関して言えば、建物・構造、その建物の所在地によっても異なりますが、火災の危険の高い箇所には難燃材料・不燃材料を使用しなければならないのですが、キッチン回りを可愛くしたいからといって燃えやすい素材で手を加えると火災の発生、ひいてはもしもの時に命に関わる原因となってしまいます。

手を加える前に専門家への相談を忘れずに!