お一人様の老後資金-資産運用

「お一人様」の存在感が高まってきています。生涯未婚で過ごす、結婚はしたけれどもシングルライフを選んだ・・・など事情は人によって様々です。

最近は自分で自由に使えるお金と時間があり、趣味や旅行とそれなりシングル生活を楽しめる時代になってきました。

でも、避けては通れない「老後の生活」。公的年金だけでは生活できないとよく話題になるけれど、理想の老後を迎えるにはどのくらい資金が必要なのでしょうか。

「ゆとりのある老後の生活を送る為には3000万円必要」と言われています。

生活に最低限必要な金額は、高齢者単身無職世帯(公的年金等を受給している65歳以上の単身世帯)でみると、実支出額154,252円。それに対し、実収入が116,599円で、そのうち公的年金等の社会保障給付が109,939円と9割以上を占めています。

月間収支は37,653円の不足が発生しており、年間で、預貯金を約31万円取り崩し、保険金等を約1万円受け取っていることになります。(厚生労働省が発表「2018年度の年金額改定」、および総務省が発表「2017年家計調査(家計収支編)」)賃貸の方は家賃分の上乗せも忘れずに!

将来受け取ることができる公的年金は個人によって異なりますので先ずは「ねんきん定期便」で将来の受給予想金額を確認してみましょう。そして、支出金額は思い描く老後の生活スタイルで変わってきますので、「どんな生活を送りたいか」から具体的な必要金額を算出すると目標金額も決まり今後の取り組み方が明確になるとことでしょう。

一般的に、ゆとりある老後の生活は、最低限必要な生活費に6.5万円を加算した金額と言われています。

老後資金の増やしかた

リスクを避けて確実に増やしたい人、多少のリスクはあったとしても高いリターンを狙いたい人、考え方はさまざまだと思います。

一つの運用に偏るのではなく、定期預金・個人型確定拠出年金「iDeCo」、つみたてNISAなどをうまく組み合わせることで損失を回避し、リスクを分散することも可能です。

最近注目の個人型確定拠出年金「iDeCo」は掛け金が全額所得控除され、所得税や住民税が安くなる、税制優遇制度です。節税効果が期待できるので、少しでも早くから利用すればより多くの節税効果を受けることが出来ます。ただ、掛け金は60歳まで引き出すことができないので、計画的に掛け金の金額を決めることが大切です。