平均寿命が延びた現代。どのようなスタイルで働き続け、どのように自分のスキルアップを図っていくのか。大学や大学院で社会人が専門知識を学び直す、「社会人の学び直し」が注
目されてきています。
「学生時代にもっと勉強をしておけば良かった」と思ったことはありませんか?
かく言う私もその中の一人で、進学を決めた時も半分は勉強をしたい気持ち、もう半分は就職活動を有利にするためのもので、学生時代の勉強は、単位を落とさないことが第一目標で した。こんな気持ちで真面目に講義を受けるわけもなく、試験前に慌てて友人にノートを借りまくる・・・。そんな学生時代でした。
卒業して○○年の現在、学びの必要性と楽しさを実感しています。
当初は、常に周囲を意識した学びでした。社会人になって女性という立場で男性社会の中で生きていくのは大げさでもなんでもなく、一種の戦いであったように思えます。ただ、ここ数年は、「自分の将来を描くための学び」、「なりたい自分になるための学び」に変化してきています。
以前、元NHKアナウンサー・下重暁子さんが執筆された文庫本を読んだことがあるのですが、趣旨とは別に、この方の年齢に関係なく常に勉強を続けられる姿勢に驚きを隠せませんでした。「学びたいと気づいたときに始める。学びに年齢は関係ない」文庫本の内容も勿論、深い内容でしたか、下重暁子さんの学ぶ姿勢のほうが格段に心に残りました。
一度就職してからでも、子育てがひと段落したあとでも、また年齢を重ねても、必要性を感じたときに、必要な勉強を始める。大学に戻って能力をインプットすれば新しい可能性にも出会えることでしょう。学生と違って、社会人はすでに「経験」という基礎があります。実務に役立つかどうかの見極めも出来ますし、応用力も身についています。また、自分のキャリアについても客観的にみることが出来る機会にもなります。
やりたいことを先延ばしにすることはやめる。当然ですがそんな大切さに気付かされます。